こんばんは。パスです。
タイトル通り、実は私10月に実施された令和三年度の日本語教育能力検定試験を受験しておりました。
試験の紹介も兼ねてブログ記事に残しておきたいと思います。
日本語教育能力検定試験とは
日本語教育能力検定試験とは、こんな試験です。↓
日本語教員となるために学習している方、日本語教員として教育に携わっている方を対象として、日本語教育の実践につながる体系的な知識が基礎的な水準に達しているかどうか、状況に応じてそれらの知識を関連づけ多様な現場に対応する能力が基礎的な水準に達しているかどうかを検定することを目的とした試験です。
日本語教育能力検定試験 よくあるお問い合わせ FAQ http://www.jees.or.jp/jltct/faq/faq01.htm
日本語を国語として学ぶ方のための「国語教育」とは別に、日本語を外国語として学ぶ方のための「日本語教育」(正確な定義ではないかもしれませんが、便宜上こう呼びます)の知識を問う検定試験です。日本語教師として就職しようとする際に、この試験に合格していることが条件として求められる場合があります。
よく間違えられるのですが、「日本語能力試験(JLPT)」とは別物です。こちらは日本語を母語としない方が受ける日本語能力のレベルを問うための試験です。😅
この日本語教育能力検定試験、
- 試験は年に1回のみ(10月末)、
- 試験料が10,000円以上(コロナの影響で3,000円程度値上がりして14,500円😭)、
- 申込に衛生管理者と並ぶくらい手間がかかる、
- ノー勉ではほぼ合格不可能なのでそれなりに対策必須、
と、受験するまでのハードルがかなり高い試験になっています。
合格率も毎年3割を切るくらい(28〜29%)とそこまで高くありません。
申込方法
日本語教育能力検定試験を受験するためには、まず「受験案内」を手に入れる必要があります。
受験案内は毎年6月ごろから販売され、株式会社凡人社のHPから購入するか、全国の取扱書店店頭で購入するかのどちらかで入手します。価格は400円です。
受験案内には願書、振込用紙、封筒がついています。
願書に必要事項を記入し、顔写真(3×4cm)を貼り付けます。振込用紙を使って受験料を郵便局・ゆうちょ銀行で払込みます。
窓口で払込をした場合は「振替払込受付証明書(お客様用)」を、ATMで払込をした場合はATMで発行される「ご利用明細票」の原本を郵送する必要があります。(ご利用明細票はコピーをとっておきましょう)
必要な書類が揃ったら、受験案内についている封筒に受験願書と「振替払込受付証明書(お客様用)」または「ご利用明細票」を入れて、出願期間内に郵便局窓口にて「特定記録郵便」で送ります。
郵送代は特定記録郵便の代金も含めて244円でした。
出願期間は毎年変わりますが、令和三年度の試験は2021年7月5日(月)~8月2日(月)(消印有効)でした。
購入した参考書
過去問
日本語教育能力検定試験の過去問はネット上には公開されていないので、必要な場合は購入しなくてはなりません。
私は平成30年度〜平成27年度の4年分の過去問を購入しました。
アマゾン、楽天、株式会社凡人社のHP、書店店頭などで購入できます。
試験日が近づいてくると売り切れになることもあるので、早めに購入しておくのがよいでしょう。
参考書
Kindleで3冊の参考書を購入しました。
1冊目:ヒューマンアカデミー 日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド 第5版(通称赤本)
赤本と呼ばれるだけあって、日本語教育能力検定試験のバイブルという感じです。試験対策をするならまずはこの本を購入する方が多いと思います。紙版はかなり分厚くて重いので、特にこだわりがないならKindle版が持ち運びにも便利でオススメです。
2冊目:アルク 令和3年度 日本語教育能力検定試験 合格するための本
出題分野ごとの練習問題、最近の日本語教育を取り巻く状況などをまとめた、まさに「合格するための本」です。赤本だけでは対策に不安がある人にはオススメです。
3冊目:アルク 日本語教育能力検定試験に合格するための用語集
この試験は専門用語が大量に出てくるので、用語だけをまとめて整理したり、覚えて確認したい方にはオススメです。
対策講座などを受講していてそちらのテキストがある方は別ですが、独学で合格を目指す方は最低限赤本と過去問は購入しておいて、その他の参考書は勉強を進めながら購入を検討するのがよいと思います。
試験結果が発表される12月末、1月ごろはフリマサイトなどで中古のものがたくさん出品されると思うので、参考書の買い時です。
勉強法
参考書はいろいろと購入しましたが、今思うとそこまで必要なかったかな…とも思っています。
では主に何で勉強していたのかというと、YouTubeです。
3つのチャンネルの動画を主に見て勉強していました。
日本語教師のはま 先生
はま先生は説明上手で、長尺の動画でも分かりやすく解説してくださるので、聞きやすく理解できます。また、検定試験だけでなく、日本語教師として実際に教える際に参考になる情報や、最近話題の「公認日本語教師」の制度についても、情報が公開される度に動画で説明してくださるので試験に合格した後も参考になりそうな動画がたくさんあります。
赤本解説、過去問解説などの動画がオススメです。
日本語教師になる ももこ 先生
「ながら学習」ができるように、画面を見なくても音声だけで勉強ができる動画をあげてくださっています。分野別に内容がまとまっているので、苦手な分野は何回も繰り返し見て定着させることができます。
研究 日本語教育能力検定試験(大根先生)
こちらのチャンネルでは「大根ブートキャンプ」と称して、一問一答で問題を解いていく動画をあげてくださっています。実際の試験で瞬発的に問題を解いていけるよう、記憶を定着させていくのに非常に効果的に使える動画の構成になっています。
私はまとまった時間が取れる時ははま先生、通勤などの移動時間や家事をしている間にはももこ先生、入浴中や試験直前の確認には大根先生と使い分けていました。
順番的にも、はま先生の赤本解説動画&ブログで試験範囲の全体をざっくり勉強した後に、苦手分野をももこ先生の動画で復習・理解して、大根先生の動画で記憶を定着させるというという感じでした。
受験してみて
私は受験希望地区に「関東」を選択したのですが、試験会場は東京大学 駒場キャンパスでした。
駅からすぐのところにあり、弩級の方向音痴である私も迷わず辿り着けましたが、同じキャンパスでその日別の試験もやっていたようで、到着したときちょっと焦りました。(会場間違えたかと思いました)
会場の教室が1階だったのですが、ドアが前方後方に1つずつあり、さらに後方のドアは廊下ではなく外に繋がっているという教室で、さらにさらに最悪なことに私の座席はその後方のドアのすぐ横でした。
まだ秋口なのに寒いのなんの。寒さ対策は必須だと感じました。その年にもよって変わってくるので、暑くても寒くても調整できるような服装でくるのがよいと思います。
また、教室の椅子と机が4時間以上の長丁場の試験に耐えうる造りではないので、もうオケツやら肩が痛くて痛くて…。ぜんっぜん試験に集中できませんでした。痔持ちの人とか相当ツラかったんじゃないかしら。
後半は防寒を犠牲にして、持参したストールを座布団代わりに椅子に敷いていました。
さらに試験3の記述も何について書けばいいのか分からず、当てずっぽうで半分くらい書いたところで試験時間終了。
ああ、終わったな、と思いました。(色んな意味で)
試験の結果は…?
試験会場の環境のせいもあって()、全く解けた自信がないまま試験が終了しました。絶対に落ちたなと確信していました。
毎年12月の最終週1週前に結果が発送されます。
今年は12月24日(金)に結果が発送されました。今年から?土日の郵便配達がなくなったので、翌週の月曜に結果が自宅に到着しました。
果たして結果は…
え…?
おお…⁈
はい、なんと、
合格でした!!
未だに信じられません…。😭
嬉しい!!!!!!!!!!!!!! クソ高い受験料また払わなくていいなんて!!!
まだ日本語教師になる予定はないですが、将来的にこの資格を活かしたいです。
最後に試験会場の近くで見つけたなんかちょっとエモい場所↓
どことなく「君の名は」っぽい。