第一種衛生管理者受験記 申込手続きの手順、必要なもの・金額を解説

第一種衛生管理者受験への道

こんばんは。パスです。

先日のブログにて報告しましたが、わたくし先日「第一種衛生管理者」試験を受けて、合格しました。

衛生管理者とは、こんな資格です。↓

 常時50人以上の労働者を使用する事業場では、衛生管理者免許を有する者のうちから労働者数に応じ一定数以上の衛生管理者を選任し、安全衛生業務のうち、衛生に係わる技術的な事項を管理させることが必要です。

 第一種衛生管理者免許を有する者は、すべての業種の事業場において衛生管理者となることができます。(中略)

 主な職務は、労働者の健康障害を防止するための作業環境管理、作業管理及び健康管理、労働衛生教育の実施、健康の保持増進措置などです。

公益財団法人 安全衛生技術試験協会 資格の紹介 https://www.exam.or.jp/exmn/H_shokai502.htm

事務系の仕事だと会社が取得を推奨していると思うのですが、弊社も例に漏れず。

しかし会社を通して会社のお金で申し込むと、落ちたとき肩身が狭いなあと思ったので、申し込みも自分で、検定費も自腹で払って受けてきました。(一発で受かるように最初からしっかり勉強せえよって話ですよね)

ちなみに私は2021年の3月に1度不合格になって、11月末の試験にて2度目の正直で合格しました。かなり痛い出費でした…。

1回目の試験は関東安全衛生技術センターで2回目は神奈川県での出張試験(2021年は慶應義塾大学日吉キャンパスが会場)で受験しています。

衛生管理者の試験は申込等の手続きがかなり煩雑で、時間がかかります。

今回の記事では受験申込手続きについて、注意事項も含めてご紹介したいと思います。(愚痴も含めて😅)

試験日程を決める

私は関東在住のため関東での話になります。他の地域では事情が異なる場合があります。

衛生管理者の試験そのものは、かなり頻繁に実施されています。

日程(第一種衛生管理者・第二種衛生管理者)

ただし前述の通り、常時50名以上を使用する事業場では免許を持つ人の中から選任しなくてはならないという資格なので、かなり受ける人も多く、計画的に申し込みをしないとあっという間に定員に達してしまいます

申込受付は試験日の2ヶ月前から14日前(消印有効)ですが、大体の試験日程は申込開始早々に埋まってしまいます。休みの関係などで試験日にこだわる場合は、確実に申し込み開始当日に届くよう、受験申請書を郵送しなくてはなりません。後述しますがこの受験申請書の添付書類を用意するのに時間がかかります

そうした手続きにかかる時間や、自分で勉強時間をどれくらい取れるかも含めて試験日を決める必要があります

また、関東安全衛生技術センターは千葉県のかなり田舎の方にあります。東京・埼玉などから向かう場合は交通費が片道1,000円以上かかる場合もあり、ご自宅がよほど近くない限りは出張試験をオススメします。出張試験会場の方が駅からのアクセスなどもよく、交通費の負担も少ないという場合があります。

関東安全衛生技術センター

これは各都県で年に1回ほどしか実施していないようなので、センターで受けるよりも日付は限られます。受けたい場合はこまめに情報をチェックして、計画的に申し込みをする必要があります。

私は1回目の試験は日曜日を希望していたのですが申し込み過多のため結局平日になり、その反省を活かして2回目は出張試験の日を狙って申し込みをしました。

受験申請書を手に入れる

第一種衛生管理者の免許試験を受けるためには、まず「受験申請書」なるものを手に入れる必要があります。

これは安全衛生技術試験協会本部、各センター又は免許試験受験申請書取扱機関一覧にある団体で無料配布しています。ただし配布自体は無料ですが、お勤めされている方は下記の配布時間内には行けないと思うので、ほとんどの方が郵送で請求することになると思います。

本部及び各センターの配布時間は、8:30~17:00です(土曜日、日曜日、国民の祝日・休日、年始年末(12月29日~1月3日)及び設立記念日(5月1日)を除く。)

公益財団法人 安全衛生技術試験協会 受験申請書の請求 https://www.exam.or.jp/exmn/H_seikyu.htm

そうなると郵送にて申し込む往路の切手代と、申請書を入れて返送してもらう封筒の切手代がかかるので、大体300円〜400円程度かかります。これらは普通郵便でOKです。

1回目の試験で手応えがなく、再受験するつもりの場合は、試験会場で受験申請書を何部か余分にもらってくることをオススメします。😂 私は初回受験を終えて安全衛生試験センターから帰る際、絶対落ちたという確信があったので、そのようにしました。☺️

全国の安全衛生技術センターで受験する場合と、出張試験を受ける場合でも受験申請書は同じものを使いまわせます。

後から出てくるのですが、必要添付書類である「事業者証明」のフォーマットはホームページからダウンロードできるようになってるのに、なんでこれは紙媒体しかないんや…ていうか受験申請自体全部オンラインで完結できるようにしようぜ。そういうとこやで…。

試験手数料を支払う

受験申請書についている払込用紙に記入して、郵便局または銀行に持ち込みます。記入するのは下記の緑枠の部分です。

試験手数料6,800円+振込手数料がかかります。必ず窓口で手続きが必要です。

これもこの時代にあり得ないと思ってしまいますね…。一万歩譲ってオンラインで手続きできないのはしょうがないとしても、ATMで振込できるようにすればいいのに…。

ちなみにこれは再試験の際も値段は変わらず…。安くしてくれたらいいのに()

三井住友銀行で手続きをしたところ、振込手数料は330円でした。郵便局だともっと安いのかしら…。

振込手続きができたら、①振替払込受付証明書を受験申請書の所定の欄に貼り付けます。

②振替払込請求書兼受領証は手元に置いておけます。試験が終了するまで捨てずに取っておきましょう。

受験申請書を作成する(必要書類)

「免許試験受験申請書の記入及び証明書類の添付方法」を見ながら申請書を記入します。

私は4年制大学(文系学部)を卒業し、労働衛生の実務経験が1年以上あったので、受験資格は「1−1」にあたりました。各受験資格は下記をご参照ください。↓

受験資格(第一種衛生管理者・第二種衛生管理者)

受験申請書の連絡先の部分について、私の場合は会社に連絡されたくなかったのと、会社の番号に連絡されても直接私が取れず二度手間になってしまうので、会社の電話番号は書かずに、私用携帯の番号のみ書いて出しました。(勿論事前に問い合わせして確認をとりました!)

申請にあたって必要な書類等は下記の通りです。一度試験に落ちてしまい、再受験する際には省略可能な書類もあります。

  • 顔写真(30×24mm)
  • 振替払込受付証明書
  • 本人確認書類 ※
  • 受験資格証明書類 ※
  • 前回受験時の受験票または結果通知書 ★

※…再受験の場合は省略可能

★…再受験の場合のみ必要

顔写真(30×24mm)

街中にあるスピード写真で撮ったもので大丈夫です。試験に合格した際には同じサイズの写真がもう1枚必要になるため、このサイズが2枚以上あるところがよいです。

振替払込受付証明書

試験手数料の払込用紙の右端にある用紙です。払込後に銀行で印を押してもらったものを受験申請書の所定の欄に貼り付けます。 

本人確認書類 (住民票)

私は住民票を添付しました。マイナンバーカードを持っているので、コンビニで発行しました。

これは再受験の場合は省略可能です

受験資格証明書類(事業者証明書)

労働衛生の実務経験が何年あるかを証明する書類で、事業者の押印または自筆署名が必要になります。ようは会社の偉い人に頼んで、ハンコ(個人印ではない)か署名をしてもらわなければならないということです。

事業者証明書は受験申請書にもついていますが、下のURLからダウンロード、印刷したものも使用できます。

事業者証明書等様式(ダウンロード)

これも再受験の際は省略可能です

受験資格証明書類(大学の卒業証明書(原本)または卒業証書(学位記)の写し)

卒業証明書の場合は原本に限りますので、原本証明は不要です。母校の学生課などに連絡して発行してもらいます。

私の母校は遠方にあるのですが、インターネットで卒業証明書を発行できるサービスがあり、卒業生も利用することができたのでそれを使ってコンビニで発行しました。

卒業証書(学位記)は卒業式の日にもらえるあれですね。こちらは原本を渡すわけにはいかないので写しを提出するのですが、事業者の原本証明が必要になります。事業者証明書同様、会社の偉い人に「この写し(コピー)は、原本と同じものです」と証明するためにハンコや署名をもらわなければなりません。これも再受験の際は省略可能です

ここまできてようやく申込書類が完成です。😭

受験申請書を郵送する(必ず簡易書留で…)

受験申請書と添付書類を整えたら、最後に郵送します。

郵送する際も、必ず「簡易書留」でという指定がされています。そのためポスト投函はできず、郵便局窓口での手続きが必要になります。これも本当…時代遅れですよね。😭

窓口で簡易書留で送りたい旨を伝えれば手続きしてくれますが、私はオプションとして日付指定をして発送することをオススメします

簡易書留の料金にプラスして、追加料金がかかってしまいますが(指定日が平日なら32円、土日祝なら210円 ※2021年現在)、希望している日程で試験を受けたい!と強く思っている方は、申込受付開始日に書類が届くように対策するためには非常に有効だと思います。

配達日指定は差出日の翌々日から起算して10日以内で、差出日の翌日は指定できません。また、日付のみ指定可能で、時間指定はできません。

なお、申込受付は先着順なので、申込書の到着が遅れると希望の日程が埋まってしまい、安全衛生技術センターから日程変更依頼の電話がかかってくることがあります

申込までにかかったトータルの費用は?

受験申請書を郵送するまでにかかった費用をまとめます。(2021年時点の情報なので、郵便料金の改定等で変更がある可能性があります。)

受験申請書を郵送してもらう費用(1部の場合)

  • 封筒代 110円(100均で複数枚入りのものを購入)
  • 切手代 往路分120円(定形外で送る場合)+切手代 返信分 210円

小計:440円

受験申請書を作成するためにかかった費用

  • 卒業証明書発行代 500円 
  • 住民票発行代 200円
  • 写真代 800円
  • 試験手数料 6,800円+振込手数料 330円

小計:8,630円

受験申請書を郵送する費用(1部の場合)

  • 郵便基本料金 120円+簡易書留料金 320円+日付指定オプション代 32円(平日)

小計:472円

費用合計

440円+8,630円+472円=9,542

ちなみに再受験の場合は、7,602円でした。(1回目の試験場に受験申請書をもらってくる+省略可能な書類は省略する+写真は初回受験のものが残っていると仮定)

純粋な試験受験料以外の部分にお金がかかりすぎな気が…。早くオンライン申込可能になればいいのに…。

おわりに

いかがでしたでしょうか。会社から受験するよう命令があった場合は会社が手続きをしてくれると思うのですが、個人で受験する場合は手続きを全て自分で行う必要があります。

申込をするだけでこのハードルの高さ…。国家資格で需要のある資格とはいえ、この手続きの煩雑さだけで受験者を絞っているのかと思うほどの手間&手間&手間…。

この煩雑さはなんと、試験に合格してからも続きます。😭😭 もう本当にいい加減にしてほしい

次回以降は勉強法、合格してからの手続きについてまとめていきます!

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